龍矢がひとつ取って、口に入れた。


「うまいよ」


「ほんと?よかった~」


ホッと胸をなで下ろす。


「じゃあ、お礼をしないとな」


「お礼?ホワイトデーのこと?」


そんなのまだ1か月も先の話なのに。


「違う、今から」


「今から?」


あっ!と思ったときにはまた、唇を奪われた。


「続き、どうする?」


「しっ、しないよ~」


「顔真っ赤」


「だって・・・」


もう、ここは家じゃないんだからね。