「フッ」


急に龍矢が鼻で笑う。


「なっなんで笑うのよ!」


「いや。かわいい奴だなと思って」


「きゃっ!」


体が軽く浮き龍矢の膝の上に座らされたと思ったら、あっという間に唇を奪われた。


「んっ・・・仕事は?」


「お前が来たから休憩」


何回も何回もキスをされる。


「バレンタイン」


「ああ。そうだったな」


バレンタインって言葉に、やっとキスが終わった。


龍矢の膝を下りて、ケーキの箱を開ける。


「ココアのロールケーキ」


「ああ、うまそうだ」