秘密なお菓子作り~美和’s cafe へようこそ~

「・・・和。美和」


誰かに体を揺すられる。


もう、一体誰?


まだ眠たいのに。


「いい加減起きろ」


「んっ・・・」


唇に触れた何かで、私は目を覚ました。


「あっ、龍矢」


最初に目に入ったのは、少し怒った表情をした龍矢の顔。


てことは、今のって龍矢にキスされたってことだ。


「お前、いつからここにいるんだ。こんなに冷たくなって」


龍矢の手が、私の頬を触る。


「ごめんなさい」


「別に怒ってるわけじゃない。ただ、寒いんだから暖房入れておけ」


こくんとうなずいて、ゆっくりと体を起こした。