「うー
　トシトーー」
「うざい
　早く行ってこいよな」


不機嫌そうにそう言うトシトに押されて、一歩踏み出しては
二歩下がる


「チッ
　おーい、明石ーー！！」
「は！？
　ちょ、トシト！！」


遂にトシトが痺れを切らしたのか、急に大きな声で瑞乃を呼んだ
ちょ、まだ心の準備が･･･


「どうかしたの？山田君」
「あー、俺じゃなくてこいつ」
「？？
　蒼井君？
　なにかあったの？」


首を傾げながらそう言う瑞乃は凄く可愛い
つーか、久しぶり過ぎて駄目だ
喉が渇いて上手く言葉が出せない


「蒼井君？」
「あ･･･」


いつの間にかトシトはいなくなっていて、周りも静かだった
･･･トシトの所為、いやトシトのおかげなのか･･･？


「蒼井君、凄く真っ赤だよ？
　大丈夫？」
「だ、大丈夫だから////」


瑞乃が伸ばした手が俺のおでこに触れそうになって思わずその手を弾いてしまった

うわー！！
何してんだよ、俺！！