学園内はものすごく広い。
方向音痴なあたしは
下手したら迷子になる…





そんなことを考えながら
ヨロヨロと歩いてると
女の子たちの悲鳴が
聞こえてきた。






「キャー海斗様!!あたしの執事になって下さい」



しっ執事?



「駄目よっ。海斗様はあたしの執事になるんだからっ」









この学園では執事ごっこが
流行っているのかな?

さすがお嬢様学園…。
やっぱり私はこの学園に
入学したのは間違い
だったのかなあ。


不安になってくるあたし。






「すみません。わたしにはもうお嬢様がいます。」