あたしは必死に必死に 抵抗をする。 でも熱があるから だんだんと抵抗する力も なくなっていく。 はあ…はあ…苦しい… 息をするのも苦しい。 「海斗が…嫌…助けて…」 自分でもなにが言いたい のかよくわからない。 でもこれがあたしの 精一杯の抵抗。 夢花拓海があたしの服を 脱がせはじめる。 もう…どうにでもなれ… 体が動かないぶん あたしの目からは涙が 溢れ出す。 涙は頬を伝い夢花拓海の 手にポタッとおちる。 その瞬間に動きが止まる。 「泣くんじゃねえ…。」