ある17歳における不明瞭な愛についての考察





視界の底。
細く、足元に伸びる光。


オレンジ色の糸。


夜闇が包んでいたはずの世界に、突然紛れた光。状況が掴めずに有斗を見る。
有斗も驚き混じりにあたしを見ていた。




有斗、

「ちゆき、オレンジ色になってる」

───オレンジ色になってる。



玄関とは逆の、西側の窓から差し込む光。

西空の端に夕日が残っていて、それを覆っていた雲が晴れた……それだけのこと、なんだけど。

それでも、
空に残った橙を集めて窓から校舎の中に投げ込んだような景色が、

あたしにとっては

すごく不思議な
すごく綺麗な出来事で。




だんだんとオレンジの斜陽が狭まっていく。



淡い紫が、光に重なっていく。