有斗の右手にそっと触れてみる。 さんざん躊躇って、有斗はあたしの手を握った。 あたしが思ったよりも、有斗の指はゴツゴツしていた。 「ごめん。」 有斗はうつむいたままで呟く。 あたしは、次の言葉を促すつもりでぎゅっと力を手に込めた。 外は相変わらずいい天気。 逆にあたしと有斗がどしゃ降り、ってわけでもないから、経験値の無いあたしには、この状況を何と呼ぶのかはよくわからなかった。 「俺は、ちゆきの友達?」 教室の真ん中で手を握り合ったまましばらくして、やっと有斗がそう言った。