『ひどい奴だって嫌いになりたくても…なれないじゃない…!!』 そう言って抜け殻のように立ち尽くしていた俺に何度も啄ばむようなキスを贈る 触れるたびに戻ってくる 体の感覚、体温 冷え切っていた心と体に 同時に忘れかけていた凪への気持ちが蘇る どうしようもないと思ってた―… もう2度と戻らないと思ったんだ 再び現れるなんて考えられなかった 『うにゃっ!!』 言葉にならなくて無我夢中で抱きしめた 凪の頭を胸に押し付けて 強く、強く 抱きしめる 壊してしまいそうなほど 抱きしめる