『大原ちゃんもそれが分かってるから首を縦に振ってくれたんだよ。まあ、俺もこれから先付き合っていくなら若い子の方がいいしね』 相楽さんはまだいくつか考えている 『わかったらこれ以上俺の言うことに口を出すな』 有無を言わせぬその口調は何度も聞き覚えがあった 目の前が…真っ暗になった気が…する… あれは…まるで… 凪が…紘一さんと… 「うっ…あ…」 叫び出しそうになる口を押さえる 冗談だと思いたかった 笑い飛ばせたらどんなに楽だっただろうか 俺は… 凪に… 裏切られていたのか…?