「もしもし……、誰ですか?」
「俺だけど」
なにこれ!?
オレオレ詐欺?!
「詐欺ですか!?迷惑なんで、やめてくださいっ!!」
電話を切ろうとした瞬間、相手が話だした。
「お前のご主人様。」
ご主人様って……、アイツしかいないじゃん……!!
「神崎……?」
「違う。ご主人様だろ?」
一々細かい男!
「ご、ご主人様、なんで!?」
あたしのケー番、なんで知ってるの!?
「いいから早く来い。」
「今日無理なんだけど………。」
「じゃあキス一回な?」
罰がキスって、なんかエッチ……///
でも神崎にキスされるのは絶対嫌!!
「……分かったよ。今から行くから。」
すっかり神崎に操られてるあたし。
情けないなぁ。
「真央、ゴメン。神崎がうるさいから、今日帰れないや。また今度ね!」
「大丈夫!ご主人様と、仲良くしてきて〜!!それじゃあ、また明日!」
真央と別れ、急いで視聴覚室に向かう。
わがままご主人め!!
