教室までの道を三分の二程歩いた時、前方から黄色い悲鳴が聞こえてきた。 「神崎さまぁ!!今日もカッコイイですぅ〜。」 「あたしを彼女にしてくださぁい!!」 たくさんの女子生徒の取り巻き。 そして中心には、神崎斗真がいる。 これがいつもの光景。 今までは、無視してスルーしてきたこの光景。 だけど今日は違う。 神崎から目が話せない。 そう思う間にも、神崎はどんどん進んで来る。