全て話し終わると、真央はあたしを尊敬の眼差しで、ウットリと見てきた。
「……すごいよ、美恩!神崎くんのメイドだよ!?初めてなんだから、こんなこと!」
真央はイケメンが大好きだから、こういうことにはとっても詳しい。
「でも、こっちは大迷惑なんだから!勝手にメイドとか言われちゃうしさぁ。」
「なに言ってんのよぉ!!変われるもんなら、あたしが変わりたーい!!」
キャー!と真央は叫んでいる。
変わりたいのはこっちだよ……。
ってか、もうHR始まっちゃうじゃん!!
「真央!もうHR始まるよ!早く教室戻ろうよ〜!」
「うん!行こー!!」
そしてあたし達は教室へ戻るため、廊下へと出た。
