それからきぃは私に何回も
謝ってくれたけど、
理由を教えてくれたりはしなかった。
何回も、本当に何回も
ごめんて言って、
私は嫌だと...言えなくて。
知らないうちに頷くと、
きぃは一度だけ
ありがとう
と呟いて、また何回も謝った。
謝らなくて良いから
側にいてよ。
どうしてこんなに不安にさせるの??
今まで勝手に作っていた不安は、いとも簡単にきぃによって倍増された。
本当は責めたかった。
理由を聞きたかった。
けど、
息をするのも辛そうな
きぃの顔を見ていられなくて
大丈夫と
嘘を吐いた。
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