「でも、小夜は気づいてくれた。」



心底うれしそうな顔をするソルト。


私の胸の奥がずくんと鳴った。

だってソルト。
私、幸せなの。
それなのに今が幸せすぎて
怖いなんてそんなこと...
そんなことサンタクロースは
気づいているっていうの..??
そんなダメな私を
笑顔にしてくれるっていうの...??


ソルト..
私はどうしたら
良いんだろう..。

そう思っていたのに。


「だから、
そんなに泣かないでくれ。
いや、泣いたって良いんだ。
でもな。
小夜、今日からはこのソルトが一緒だぞ??
ソルトは小夜の
味方になるために、
幸せを繋ぐために
産み出されたんだからなっ。」


オッドアイの瞳を
キラキラ輝かせて言う
ソルトの姿に、私は
酷く安心して、
こくんとうなずいていた。


あぁサンタクロースさん。
この子は本当に
プレゼントなのね??

ありがとう。
そう呟いて私は
夢の中へ
落ちていった。