「でも……、好きだ。」

「えっ……??」

突然、陸に言われた。

「好きなんだよ。お前を誰にも渡したくない…。力ずくでも、お前を俺の所に留めておきたかった。でも…、忍も俺にとっては大事な友達なんだ。俺だって……。どうしていいかわからねぇんだ……。」

初めて、陸の本音を聞いた。

「でも…、」

気がつくと、陸の腕の中。

何が起きたのか、一瞬わからなかった。

「俺は、もう絶対にお前を離さない。」