「どうした?行くぞ。」 「う、うん………。」 あたしはゆっくり足を踏み出した。 お化け屋敷の前に着いた。 見るからに怖そうな建物……。 あたしは小さい頃からお化け屋敷が苦手だ。 一回だけ入った時、足を掴まれてから大嫌いになった。 これは美野里にも言っていない。 「二人一組だって!!!」 「………。」 「蘭?聞いてるの?」 「えっ…?う、うん。」