「ふ~ん。じゃぁ、この問題解いてみろよ。」 「えっ…………。」 まずい………。 わかんない……。 「早くしろよ。」 「わかってるよ…。」 でも、まったくわからなくて時間だけがすぎていく。 「はぁ…。やっぱり、わかんないんじゃん。」 「うぅ……。ごめんなさい。」 「もう一回説明するから、ちゃんと聞いてろよ?」 「はい……。」 その後から、ずっと矢名くんは丁寧に説明してくれた。