執事と共に謎解きを。

へらへらと構えているが、あっさりと人を過去形にすることに出来る武器。


――キィン


とっさに、春樹がナイフで銃をはじいて距離を取った。

しかし、これだけの至近距離だったら、どちらの武器に理があるかは一目瞭然だった。


「春樹、夏樹っ」

「わりぃなお嬢さん」



夏樹はそう言うと、その照準を恵理夜にぴたりと合わせた。



「どういう、こと」



「作戦変更」


銃を向けたまま、それでも夏樹の声は明るいままだった。