素直な気持ち

　さいし
【斎梓　side】

俺にパンチしようとするなんて１０年早いね。行動丸分かり（笑）

あれ？こいつ少しビクッってなった、相変わらずおもしろいな

「はいはい、ごめんごめん。ほら、食べに行くぞ」

今日はやけに腹へったな・・・

「うん」

ぁ、やけに素直

真御と一階へ下りに行ったら母さんが座ってテレビを見ていた

「遅いわよー？せっかく盛ったのに冷めちゃうじゃない」

「だってお兄ちゃんがぁ」

真御め、俺のせいにするのか。まぁ一理あるけど・・・





【真御　side】

お兄ちゃんと階段を下りたらお母さんがテレビを見ていた

「遅いわよー？せっかく盛ったのに冷めちゃうじゃない」

お兄ちゃんがなかなか来ないからだもん！

「だってお兄ちゃんがぁ」

「俺のせい？」

「そうだよ！お兄ちゃんがなかなか起きないｋ「早く食べちゃいなさい」」

「はーい」

お母さん怒ると怖いからなぁ、それにしてもおいしそー！

「「いただきまーす」」

うん、相変わらず美味しいなーと思って夢中で食べてたら「なぁ、真御」ってお兄ちゃんが言ってきた。

「んー何？」

どうせくだらない事だろうと思ったけど返事を返してみた。

「一応言っておこうと思うんだけど、俺上京するから」

・・・え？はい？

「え？なんだって？？」

状況がつかめない

「だから、俺上京するって」

「え、聞いてないんだけど？」

「だから今言った」

「い、いつ行くの？」

「ん、今週の土曜」

今、何曜日だっけ・・・水曜だっけ？・・・って、すぐじゃないかっ！！

「なんでさ、」

いきなりだからびっくりする

「んー、東京で働きたいと思ってたし、ここ田舎で就職するの大体限られてんじゃん、てか、まずはバイトからだけど」

「お母さん！なんで許可したの！？」

「だって、斎梓が東京に行きたいっていうんだから別にいいと思うな」

私は下を向いてしまった・・・。