部屋には、数えきれないくらいの本が本棚にびっしりと詰められている。


父が集めたものだ。


本当は入ってはいけない、触ってはいけなかっただろう。


私はところせましと敷き詰められた本を、一冊一冊タイトルを確認しながらぐるりと部屋を一回りした。


そんな中に、私が惹かれたタイトルを一つだけ見つけた。