「何処行ってたん?
メールも電話もしたのに」

「すまん、電源切れてん」

「俺、またいなくなったんやと思って…」

「………藤原」

俺は、ほんまにお前やないとあかんねん。
お前が戻ってきただけで嬉しいし一喜一憂してしまうねん。

「藤原っ!」

いきないの大きな声に肩を震わせた。
高原は俺の目を、ジッと見つめている。