いつの間にか寝ていたのか、夜の10時を過ぎていた。

メールも電話も来てない…。

「…高原」

玄関の方からガチャと鍵を開ける音が聞こえてきた。
俺は慌てて立ち上がり玄関へ走った。

「うおっ!!びっくりするやんか。何なん?この世の終わりみたいな顔してんで」

俺の気持ちもしらんで、ケラケラと高原は笑っている。

「腹減った~」とリビングに向かったのだ。