抱き締めている俺から体を捩りながら離れようとする。

「何言うてんねん。
お前が一番知ってるやろ?

俺が女より、しつこいって」

「………ふじゃあら?」

涙目で上目遣いはあかん。
ほんまに可愛すぎるわ。

「待ってた、ずっと待ってた。

おかえり」

「……ただい…ま…」

高原の手が力を入れてギュッと抱きついてくれた。



●…end……?………●