「高校卒業までは、うちの我が儘聞いて貰おう思てん。

卒業したら解放したろって、お前の本来の道に戻したろって。幸せになって貰おう思った」

ちゃんと家族がおって将来を期待されてる奴が、自分のせいで全てを犠牲にされるのが嫌だった。

高原は俺の将来の為に姿を消した。

もし高原が、いたら俺は大学に行かず、そのままフリーターになっていてもおかしくない。

きっと俺は高原を選んでいる。