ケラケラと笑う一瞬の静かな間。

「話って…何?」

はっきり言う高原が俺から目を逸らす。

「せやな…」

自分を何か言い聞かすように、また高原は俺の目を見返した。

「怖かってん…。
ずっとずっと怖かった」

何が怖かったのか聞きたいけど、あいつは少しだけ黙って聞いてくれと話す前に言われていた。

そして高原は俺の目から逸らし朝焼けを見つめていた。