【短】同窓会―episode 2―



「…瑠。
私、どうすれば…。」


すがるように瑠を見る。


「………お前、幽霊なんだから、なんも出来ねーよ。」

言っといて難だけど、と付け足しながら、目を逸す瑠。


まぁ…それもそうか。

私は改めて蒼ちゃんを見る。

私が死んでから、蒼ちゃんには彼女はおろか好きな人すら出来てない。


元来モテる男だから、数えらんないくらい告白はされている。
でも全部、断ってた。


それがまた、嬉しかったんだけど、でも。
やっぱりどこか、辛い。


「まぁ…今は、見守ってやればいいよ。」


瑠は私を慰めるように肩をポンと叩いた。


「うん……。」


蒼ちゃん。
蒼ちゃんに忘れられるのは、悲しいけど。
蒼ちゃんを幸せに出来ない事実も、辛いね。