【短】同窓会―episode 2―



「つーか!!
蒼ちゃんのこと悪く思い過ぎなのよ!!」


ふんと鼻を鳴して、背中を蹴っ飛ばしてみたりする。


もちろん、無反応だけど。


「まぁーな。
ま、でも…
嫌い嫌いも好きのうち、とかだったら?」


瑠は、楽しそうに私に言った。


「冗談じゃない!!
こんな女に蒼ちゃん渡すもんか!!」


瑠をキッと睨み付ける。


瑠はただ笑うだけだ。


「ついに未葵に、ライバル出来たな。」


「だから、ライバルじゃない!!
こんな女なんて、蒼ちゃんも好きじゃないよ。」


自信を持って蒼ちゃんのいる教室まで飛んで行く。


瑠もやれやれと言わんばかりに首を振ったものの、ついてきた。