【短】同窓会―episode 2―



「……ったく、なんなの、水城先生は!!」


「なんなのはあんたよこの馬鹿!!」


私は思い切り睨んでやった。
まぁ、当然見えてないみたいだけど。


あれから10年。ついに蒼ちゃんも30歳になろうとする年に、蒼ちゃんと同僚になったこの女はやってきた。


「あんたみたいな嫌われ先生、蒼ちゃんみたいになれるわけないじゃん!!」


私は聞こえないことをいいことに、思う存分この女を罵った。


「……こえー。
女の嫉妬心、こえー。」


瑠がニヤニヤしながらそう言って傍観している。


瑠は私になれたのか、無理につっ掛かったりせずに、傍観することが多い。