風に揺蕩う物語

でも俺に出来る事は限られている。俺の判断が間違っていた時は…その時はどうか許して欲しい。

俺は俺の考える最良の選択をしてみせるから。

レスターとロランは、長らくその場で会話をしていたのだが、いつの間にかその場から姿を消していた。

そしてレスターがこのファルロースに到着したのがヒューゴが処刑される前の日だったのは、何かの偶然かそれともこの先の展開を読んでいたのかはわからない。

だがこれで役者は揃った形になる。

運命の日であるヒューゴの処刑日が訪れるのである。