たばこの匂いとあなた


どれくらい時間が経ったかわからないけれど、

東堂はスッと離れ





「華月すまない。悪かった。」







「大丈夫です。
心配かけてごめんなさい。

ちょっと桜が綺麗だったので見入っちゃって。」





華月は窓から見える桜に目をやった。



東堂もそれにつられて満開の桜を見た。





「ほんとに綺麗だな。」





そのままふたりで桜を見ていた。