「俺もこの匂いが懐かしくて忘れられない。」 えっ…? 華月は驚いて響を見ると、 「華月ー!」 保健室の中から東堂が華月を探す声が聞こえた。 「やばっ。東堂きたっ」 響と華月は急いでたばこをもみ消した。 「このことは俺と奥村さんだけの秘密ね!」 響はひとさしゆびを唇にあて、ふわっと優しく笑った。 そして足早に校舎へと入っていった。