しばらくして落ち着いた響は、 たばこを取り出し火をつけた。 『カチッ』 「奥村さんもたばこ吸うでしょ? 一本吸う?」 『どうぞ』と言うように華月にたばこを差し出した。 動揺しながらも学校で堂々とたばこを吸う響につられて華月も一本手にとった。 「ありがと。」 たばこに火をつけると華月は響に問う。 「どうして私がたばこ吸うって知ってたの?」 華月は学校で吸ったことはないし、 吸うときも周りを気にしていたため見られたことはない。 はずだ。