華月は壁にもたれ座り込んだ。 (具合がわるいのにこんなことしてたら先生に怒られちゃうな) 先生の顔を思い浮かべ苦笑いした。 すると桜の香りに混じって懐かしい匂いがした。 華月が今もっとももとめている たばこの匂いが… 華月はバッと勢いよく振り向いた。 「隼…人…!」