東堂が出ていった後、 華月は静かになった保健室に心細さを感じていた。 華月は仕切りのカーテンを開け、窓を見た。 今は4月。 陽射しがあたたかく心地いい。 少し開いた窓から桜の花びらが入ってきて、 華月の横に舞い落ちた。 華月は花びらを拾い、窓を見るとそこには満開の桜が咲いていた。 「もう4月かぁ…。」 満開の桜を懐かしむように見つめた。