それから祐斗は毎日来ては仕事の邪魔をせずに 終わるのを待って、それから私と一緒に過ごした 悠と違うのは、いつでも居てくれることと 私を好きでいてくれるという安心感をくれることだ 『なあ』 「なに」 ベッドで背を向けていた祐斗は こっちを向いて真剣な顔でこう言った 『名前教えろよ』 これを教えたらもう本当に戻れないのだろう 「……愛」 一番私に似合わない言葉だ。