夜だっていうのに、チカチカ派手にネオンが街を騒ぎ立て
24時間眠る事の無い街。
24時間眠らないなんて
俺には無理だね。

俺はそんな街でキャバクラの店長をしている。

「大翔さん!今日も満席続いてるらしいじゃん!たまにはうちにも分けてよね〜!」

俺が店の並びを歩くとこんな言葉があちらこちらから飛んでくる。

売り上げはどうかって?

聞かれたら思わずニヤけるくらいだよ。

毎日、店が満席になる頃合いを見て
俺は散歩に出る。

「ん?」

こんな所に道なんかあったっけ?

俺は毎日散歩していて熟知しているこのルートに
今まで気付かなかったのか新しい道をみつけた。

道ってゆっても人がすれ違うのがやっとの幅なんだが。