ーバシィッ、バキッ…
「………っ!!」
椅子から落ちる
そのまま私を殴り蹴り、ビデオにその姿が見えるように、、、
髪を引っ張られカメラの前で腫れた顔を映す。
そしてまた私を数分殴ると、ストーカーはビデオカメラを持って出て行ってしまった。
「‥イッ、…たぁ‥」
力を入れて起き上がる。
腹に痛みがする。
「骨、折れちゃったかなぁ……」
ぺっ、と吐きだせば血の混じった唾液
「ぁ゛ーー‥」
壁に頭をついて窓を見る
窓の景色は暗い
漆黒の闇に、白い月明かりだけがここを照らす
私って‥本当バカ
自分の身は自分で守るとかタンカ切っといてこのザマかよ…
っつーか、どうにかしてこっから出られるようにしないと……
次にあのストーカーが来た時に逃げ出すか?
いや、リスクが高い……
だったら誰かに知らせる方がいいか……
だが携帯もない。
多分部屋にあるんだろうなー‥
栗塚さんが家に帰れば気づいてくれるだろう。
情けない。
結局こうなったのも自分の落ち度だ。
「っんとに……バカだなぁ……」
独り言に発した言葉は闇に溶けて消えていった……


