狗喰い~刻のまにまに~


 そこで俺は大量の水を飲み、そして、心の臓が止まった……

 矢じりが、がつんと岩に当たった。

 だれかが駆け寄ってくるのがわかる。

 たぶん山賊か何かだろう……身ぐるみ剥がれんのかな、俺。

 だけど、この俺があのお嬢にしてきた事に比べれば、何てこと無いバツさ。

 流れ矢、か……運のないことだな。
 
 いや、疲れ果てた自分の命すらもてあましていたのだから、これは幸運かもしれない……

 俺のシロが見える。シロが……俺、そっちへ逝くのか……

 なあ、おい……

 シ、……

    (BAD END)