「どうする?優華が選んでいいよ
。おじさんやおばさんもOK済みだから遠慮しないで♪」

逃げられないように外堀は固めてしまってあるわけね。

準備の良さに呆れて言葉も出ない。

でもね、何だか変なのあたし。

いつもだったら焦ってどぎまぎするのに、この時は何もかも受け入れられるような気持ちになっていた。

何だろう。凄く気分がいいの。

ふわふわして、夢の中にいるみたい。

明日になって目が覚めたら、婚約した事も、孝宏が退院してきたことも、全部夢だったなんて…

そんなことになったらどうしよう。

これって本当に現実なんだよね?