【長編】FOUR SEASONS



「あ~優華遅いわよ。何やっていたの?待っていたのにぃ。」

氷を持って戻ったあたしを待っていたのは満面の笑みを称えたママたちだった。
信じたくないくらいにハイテンションの2人の母親を見ていると、絶対にこれから彼女達がしようとしている事はあたしにとってイイコトではないと思う。

「はい、これ」
と渡されたオレンジジュースを無意識に受け取りながら身構えて次の言葉を待つ。

気を落ちつけようとジュースを一気に飲み干すのと同時に、案の定信じられない言葉がママの口から飛び出した。


「優華、これから婚約発表をするのよ♪」

思わずブッとジュースを吹き出しむせてしまう。


……マジですか?