信じられない思いだった…


でも、これはあたしの運命だったのかもしれない

顔を上げるとママと目が合った。

何もかも悟ったように優しく微笑んで頷いてくれる。

あたしはママに向かって頷くと、看護婦さんを呼び止めた。


「看護婦さん。あたしの血を使って下さい。
あたしRhマイナスのB型です。」


孝宏…きっとあなたを助けてみせる。