【長編】FOUR SEASONS

「彼女はうちの大切な学生でね。
学校をサボって出掛けるなんて、させる訳には行かないんだよね。
返して貰いたいんだが…。」

「はあ?あんた誰だよ。
俺たちはこの娘に用があるんだよ。
あんたには関係ないだろう?」

「悪いのは頭だけじゃなく耳もみたいだな。
その手を離せ。彼女はうちの生徒だ。」

「センコーかあ。
随分綺麗なセンコーだなぁ。
ホストみたいじゃねぇ?なあ?」

からかうような言い方に一斉に笑い声が上がる。

腹の底から湧き上がるような怒り。

何故、こんな奴らに先生がバカにされなくちゃいけないのよ。