【長編】FOUR SEASONS

「う…ん。…努力はしてみます…。」

「優華さ、俺がもし、高森さんって呼んだら素直に返事できる?」

「…ぅう…それは確かに出来ないかも知れないけど…。」

「…だろう?だからさ、絶対に名前で呼べるようになってくれよ。
俺の誕生日まで有余をやるよ。」

「先輩の誕生日までって?」

「12月1日」

「…って、来週じゃないですか。しかも…。」

「しかも、何?」

「あたしもその日が誕生日なんですけど…。」