照れたような笑顔が視界一杯に広がる。

優しく重なる唇にときめきながら、腕を背中に回して抱きしめた。

唇の離れない距離で「優華、返事は?」と聞いてくる。

そんなこと聞かなくてもわかっているクセに…。

「あたしね、たかちゃんの事がずっとずっと大好きだったよ。
でもね、これからは違うの。孝宏先輩の事がもっともっと好きなの。
誰よりも大切なの。これからはあたしが幸せにしてあげる。
だから…ずっと一緒に生きていこうね。
もう、二度と離れないから。ずっとずっと、傍にいるからね。」

「うん、そうだな。ずっと一緒に生きていこうな。俺が一生護ってやるよ。」

「孝宏先輩…大好き。」

あたしは少し背伸びをすると先輩の頬にキスをした。