どの位そうしていたんだろう。 その時間は一瞬だったようにも思うし 永遠だったようにも思う。 時間の感覚なんてもう無くなっていた。 優華の後ろ姿が廊下の先に消えていく幻影を何度も見て、その度に心が押し潰されそうな後悔と苛立ちに襲われる。 どんな顔をして優華に会おう… 先ほどの泣き出しそうな彼女の顔を思いだす。 優華は俺を好きだと思っていたけれど… それは俺の勘違いだったみたいだな。 あんなに想い焦がれている相手がいるなんて知らなかった。 優華が好きなのはどんな奴なんだろう