手を伸ばしあなたを抱くように空を掴む。

鈴を鳴らし、想いを歌うように舞う

長い衣装の裾を払い体の奥から吹き上げてくるエネルギーを吐き出すように、清姫の想いを舞う

聞こえるのは長唄と三味の音

ここにいるのはあたしと清姫だけ

解るよ清姫…

あたしも好きなの…孝宏先輩のこと

誰にも渡したくなんて無い

本当はあたしだけを見て欲しい

嫉妬なんて考えた事も無かったけれど


―― 想っても焦がれても、あなたの気持ちは私には向いてくださらぬ。 ならば・・・あなたをこの恋焦がれる想いで焼き尽くしてしまおう――


今は、清姫の切ないまでの想い

焦がれる気持ちが良く解る