舞台が明るくなり、アナウンスが演目と私の名を告げる。

眩いばかりの舞台へと一歩足を踏み込むと、途端にそれまで早鐘を打っていた心臓は静まり、静寂を取り戻す。

光の中にあるのは私の世界。

清姫の想いが溢れ出す。

あたしがあたしで無くなる時…

あたしの中の何かが溢れ出す…


あなたを好きです


私を見て


お願い私を愛して


あなたを愛しています