「はぁぁ…あの時名前聞いとけば良かったなぁ…」
着替えながら溜め息混じりの声を出す。
ん…まてよ…
僕は下校途中だった。あの子も下校途中?同じ小学校なのか!?

いやいや!!
あんな可愛い女の子見たことないぞ!?


あっ…

そういえば…加藤が転校生が来るって言ってたっけ?
加藤のクラスらしいけど…


やっぱり同じ学校!?

心配して家まで送るって言ってくれたけど…恥ずかしくて走って逃げちゃったもんな…

学校で会いたいような会いたくないような…

明日は早めに学校行こう。確かめないと…

まず、母ちゃんに起こしてもらわないと!!

ドタドタ!


「母ちゃん!!明日早めに起こして!!」

『みず君がそんな事を言うなんて珍しいなぁ…何か良いことあったんでしょ~まさか女の子とか女の子とか女の子とか?』

「…!!…違うよ!友達と一緒に学校行くんだよ!!」

『なら、いいけど…ふふふ』
母ちゃんのニヤニヤ顔相変わらず腹立つなぁ!

「笑うなぁー」

と言い残し部屋を出る。

母ちゃんは勘が鋭いからなぁ…