「あたしの嫌いな、あたし?」 「お前自身だ」 「偽りの笑顔をしなきゃいいだろ?笑いたくないときは、笑わなきゃいいだろ?」 「………」 「お前は、嫌われることを恐れている」 「………」 「自分が嫌われることを恐れるあまり出した偽の自分に、惚れる男が多すぎたからな」 「………」 「お前は甘えてるんだ」 「………」 「自分と男どもに」 「………」 「あの男を、ふっ切れてないんだ」 「………」 「いい加減、ふっ切れ」 「………」 「アザを、消せ」